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中国列車事故頻発 問題の鍵は“人”

2011年10月02日
 
【新唐人2011年10月3日付ニュース】上海の地下鉄で起こった追突事故では、280人ほどが負傷。事故の原因は、2ヶ月前の高速鉄道事故と同じく、信号システムの故障だと見られています。今回の事故で、中国の鉄道に対する信頼はさらに傷つきました。
 
9月27日午後2時51分、上海の地下鉄10号線で信号システムの故障が発生。列車の追突事故が起こり、およそ280人が負傷。幸いにも死亡者は出ませんでした。
 
地下鉄の運営会社によると、信号システムが故障した後、手動の運行に切り替えられました。これについて専門家は、手動に切り替えればいいというやり方自体に問題があると疑問を投げかけます。
 
地下鉄元エンジニア 詹さん
「手動の運行で問題がないのなら、世界各国の地下鉄は自動運行システムを採用しません。運営会社は自動運行システムが故障したら、手動にすると言うものの、この方式自体問題です。また高速鉄道事故の調査結果も出ていません。当初、信号システムの故障だと言っていたのに、そのあと口を濁しました。そして再度事故が発生、人の命で実験をしています」
 
中国の鉄道省は近年、国有会社数社と手を組み、異常なスピードで鉄道網を広げてきました。上海の地下鉄10号線に信号システムを納入していたのは、高速鉄道事故のシステムにも提供していた。カスコ信号有限公司でした。この会社の信号システムを採用している1号線も、2年前、衝突事故を起こしていました。
 
上海の住民 施さん
「一度ではありません。ただ当時、たとえば3月~5月のころ、システムの問題だといい、地下鉄を止めましたが、4~5分後には再開しました。今回信号システムの故障だと言いますが、同じ問題を繰り返しており、防止できたはずです。きちんと制御する方法があったはずです」
 
信号システムを提供していたカスコは、中国鉄路通信信号集団とフランス企業の合弁会社。中国鉄路通信信号集団は、もともと中国鉄道省の管轄を受けていました。これ以外にもさまざまな鉄道関連会社が鉄道省と密接なかかわりを持ちます。
 
地下鉄元エンジニア 詹さん
「中国大陸では1キロ地下鉄を造るのに、数億元かかります。たとえば地下鉄車両 、外国の部品の購入で、リベートがあり、外注でもリベートがあり、リベートの額で下請けが決まります。丸投げが繰り返されるため、建設費用が莫大になります。契約を手にしても、実際の契約額は誰にもわかりません。何%かのリベートは個人の懐に入ります」
 
中国鉄道省の副総エンジニア、張曙光氏は、外国企業からおよそ2,200億円もの賄賂を受けた疑いがあります。
 
中国工事管理エンジニア 洪さん
「鉄道は政府の投資事業です。中国では官僚意識が強いため、多くの制度は形だけになり、きちんとした制度で事故を減らせません」
 
電子版の「大紀元」には、問題の鍵はやはり人なのだと指摘する評論が載りました。王華さんは一連の鉄道事故について、中国では職員への教育や管理が重視されていないと分析。信号システムの手抜き工事やいい加減な手動運行など、人為的な要素が事故原因を生み出したと述べています。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
【禁闻】上海地铁追尾-凸显管理问题.html
 

 

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